大阪府内で一番高齢化の速度が早く、人口減少の激しい市として注目される河内長野市の市議会議員として本市の抱える課題解決策を答えなさいと言われれば、高齢者等の移送手段の確保やその一助ともなる駅前コンパクトシティの整備、3世代同居近居を踏まえた空き家・空き地対策さらには高速道路の整備等々枚挙にいとまがありません。
市も当然これらを重要施策として粘り強く取り組む意向を示しているので、相応の時間と財源を費やすリスクを最小限に抑える努力を続けると信じています。
一方で即対応しなければならない施策は何かと問われれば、それは本市が掲げる「教育立市宣言」に則った教育・子育て支援策の充実だと答えます。
本市は永年積み上げてきた高度な教育環境と子育て支援策を基盤にして全国に先駆けて「教育立市宣言」を行いました。本年10月から始まった幼保無償化(3〜5歳児の全ての世帯と0〜2歳児の住民税非課税世帯)により今まで保育料の中に隠れて目立たなかった市独自の支援策が表面化したことと保護者の意識変化による保育ニーズ(特に2歳児未満)が高まったことで、保護者はどの市が待機も負担も少ない好条件で保育してもらえるか選べるようになりました。
市は今こそ、これまで以上に教育・子育て支援策の充実で若者世代を本市に呼び込む覚悟を明確に示す時だと思います。
議会で何が議論され、そして何が決まったのか市民の皆さまに広くお知らせするため「議会の見える化」を私たち市議会公明党は平成23年6月市議会のご報告から開始し、この度、26回目を迎えました。今回は令和元年9月市議会を中心にご報告を致します。皆さまのご参集を心よりお待ち申し上げております。
第26回 市議会報告会
●日時:令和元年11月2日(土)午後7時~
●場所:市民交流センター(キックス)3F中会議室AB
内 容
・スポーツ施設駐車場の有料化について
・幼児教育無償化に伴う本市保育事業の課題について
・南花台UR団地整備工事および跡地活用等について
・台風被害について
・防災の取り組みについて
・道の駅「奥河内くろまろの郷」ドックラン等について
・日本遺産について
・保健センター/休日急病診療所移転について
・意見交換(参加者の皆様との意見交換)
市議会公明党は、市の来年度予算に次の項目を要望いたしました。
まちの活性化
◉市の活性化に資する公共用地の利活用 (ノバティー平面駐車場、保健センター・休日急病診療所、三日市幼稚園、長野北高校、赤峰広場等)の具体的取り組みの開始
◉実効性ある空き地・空き家の利活用及び適正管理の実施
(きれまち条例の厳格化や税情報活用範囲や利活用条件の緩和等)
◉交通弱者に対するタクシー相乗りアプリの実証実験の導入
◉農福連携モデル事業の実現
◉保育士・介護職員等の確保体制強化策の実施
観光施策の充実
◉道の駅くろまろの郷のリピーター獲得策としての取組の実施 (近隣道の駅にはない独自の事業としてのドッグラン・バーベキュースペースの設置等)
◉日本遺産認定を成功裡に活かしきる施策の展開(おもてなしと確実に経済効果を生む仕組みづくり)
全世代型健康寿命延伸のモデル都市の実現
◉小中学校におけるガン教育の充実と特定健診・がん検診受診率の向上
◉グリーフケアー体制の構築
他市から人を呼び込む子育て支援施策の実施
◉病児保育事業の早期再開
◉英語保育・英語放課後児童会の誘致
◉発達障がいの早期発見・早期療育のためのゲイズファインダーの導入
実効性ある地域包括ケアシステム構築
◉庁内連携の強化と担い手の発掘・育成・連携の強化(生活支援コーディネーター、市民後見人の拡充など)
◉社会福祉協議会の職場環境の整備
◉認知症サポーター養成講座の小中学校への推進
教育環境の整備充実
◉現行の中学校給食の充実に向けた取組
◉ICT情報教育の更なる推進とJICAとの連携強化
◉実効性ある子供教育支援体制の構築
安心・安全なまちづくり施策
◉地区防災計画の策定支援体制の構築
◉HUG(避難所運営ゲーム)を基本とした避難所運営訓練の実施
◉避難所整備(緊急防災減災事業債等を活用した小中学校体育館等への空調設備の導入及びトイレの洋式化やマンホールトイレの設置等)
◉災害用備蓄品としての液体ミルクの導入
◉コンビニ等へのAED設置助成制度の創設
◉遺族手続きに関するワンストップ窓口(お悔やみコーナー等)の創設
▶JICAとの連携強化